「エルンスト・ルビッチ」タグアーカイブ

黒澤明が選んだ100本の映画

 
黒澤明監督が生前、「文藝春秋」の企画で100本の映画を選んでいます。 そして、その記事に黒澤明の娘である黒澤和子が、父親から伝え聞いたことや写真などを加え新書「黒澤明が選んだ100本の映画」として発売されているんですね! このページでは、黒澤明さんが選んだ映画100本のうち、25本を紹介しておきます。(参考:NAVERまとめ【巨匠】黒澤明が選ぶ100本の名作) ちなみに、「黒澤明が選んだ100本の映画」は、ここで挙げる作品の他にも名作ばかりを取り上げているので読み物としてだけでなく「色んな映画を洋画・邦画わけ隔てなく観てみたいけど何から見ればいいのかわからない」という方にもオススメです。
作品名監督名
散り行く花」 (1919)D・W・グリフィス
カリガリ博士」 (1919)ロベルト・ヴィーネ
ドクトル・マブゼ」 (1922)フリッツ・ラング
黄金狂時代」 (1925)チャールズ・チャップリン
アッシャー家の末裔」 (1928)ジャン・エプスタイン
アンダルシアの犬」 (1928)ルイス・ブニュエル
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「天国は待ってくれる」は最高のエール映画でSHOW?

 
天国は待ってくれる」(原題:Heaven Can Wait)は、1943年公開のアメリカ映画(20世紀フォックス配給)です。
 
天才エルンスト・ルビッチ監督の傑作映画で、ソフィスティケイテッド・コメディとか呼ばれてるようですが、要は気の効いたセリフがちりばめられており、とても洗練された恋愛映画だということです☆
 
カラー映画です。IMDbによるとルビッチ監督の作品の中で唯一完成したカラー映画なんだそうです。
 
ルビッチ監督の作品はどれもオシャレで粋(イキ)ですのでハズレなしなのですが、この作品はその上、感動的で、フランク・キャプラ監督の「素晴らしき哉、人生!」を彷彿させるくらい、1組の夫婦の人生を幸せと愛の観点から語っている名作です。
 
ルビッチ監督の映画は、どれもいつ観ても人間愛に溢れていて、ユーモアがあって人と人の絆を感じられます。世の中はそんなに悪いもんじゃないって思えてくるというか、すごく心を元気にしてくれますね。
 
予告編は日本版もアメリカ版も見つからず・・・。かろうじて、アメリカの有名な人気映画レビューサイト「ロッテン・トマト」に画質の粗い、編集が途中で切れてしまっているかのような紹介映像はありました。
主演は、ドン・アメチーという俳優とジーン・ティアニーという女優さんです。
 
ドン・アメチーは僕の大好きな俳優さんの1人で、映画、テレビ、ラジオ、舞台とマルチな活躍をした人で、映画「コクーン」ではアカデミー助演男優賞に輝いてます。その他エディ・マーフィー主演の映画「大逆転」や「星の王子 ニューヨークへ行く」、TVドラマでは「刑事コロンボ」の「二枚のドガの絵」というエピソードに弁護士役で出演してたりします。なんとなく雰囲気がケヴィン・クラインに似ていません?僕は最初同一人物かと思って混乱したことがありました(笑)
 
ヒロインのジーン・ティアニーは、Wikipediaによると1940年代に最も美しい女優さんの一人として挙げられていたそうです。たしかに綺麗で品があって、それでいて可愛らしくもあります♪クラーク・ゲイブルやヘンリー・フォンダといった名だたるスター俳優達と共演しています。
 
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「街角 桃色の店」は最高のエール映画でSHOW?

 
映画「街角 桃色の店」は1940年公開のアメリカ映画で、天才映画監督エルンスト・ルビッチの作品です。
 
ちなみにページ上の2枚の写真は「街角 桃色の店」のイタリア版DVDのパッケージだそうです。なんかオシャレな雰囲気☆  
主演は、ジェームズ・スチュワートとマーガレット・サラヴァン。その他フランク・モーガン(店主マトチェック社長役)やウィリアム・トレイシー(店の小間使いペピ役)なんかも、ものすごくイイ味だしてます(笑)
 
ジェームズ・スチュワートは、フランク・キャプラ映画の「素晴らしき哉、人生!」「スミス都へ行く」や、ヒッチコック映画の「めまい」「裏窓」などへの出演で有名な俳優さんで、“アメリカの良心”と呼ばれているくらい誠実なイメージが人気でした。
 
ヒロインのマーガレット・サラヴァンは作中では、とても明るく活発な女子を演じていましたが、1960年に50歳という若さで亡くなっているんですね。短命の美人というやつですか。往年の映画スター、ヘンリー・フォンダの最初の奥さんだった人で、フォンダと離婚後、「ローマの休日」や「我等の生涯の最良の年」の監督として知られるウィリアム・ワイラーと2度目の結婚、さらにその後、映画プロデューサーの方など2人と結婚しており、生涯で4度の結婚を経験しているようです。
 
「街角 桃色の店」、内容はというと、やはりルビッチ作品、ズバリ粋です。シャレてますし、温かい!人間愛で包みこんでくれます。ユーモアが随所にちりばめられているにもかかわらず、感動もして、単なるラブコメで終わらない、人生に希望を与えてくれるエールフルな元気をくれる映画です。(予告編、相変わらず日本語版は見つからず・・・英語版の予告動画はこちら
 
ちなみに上でリンクした予告編の中に、なんと監督のエルンスト・ルビッチが葉巻をくわえながら登場するというオチャメな場面も!この動画でルビッチの肉声を初めて聞きました(笑)「I Hope!」。4分以上もある予告編ってなかなかないですよね(笑)登場人物のマトチェック社長が役柄になりきって自分の店や従業員(すなわち映画の登場人物たち)を紹介していくという斬新なTrailer(トレーラー=予告編)になってます。
エルンスト・ルビッチ(左)と、ジェームズ・スチュアート(右)↓
 
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メアリー・ピックフォードのすべて

メアリー・ピックフォード(Mary Pickford、1892年4月8日 - 1979年5月29日)は、カンダのトロント出身の女優です。  
サイレント時代に「アメリカの恋人」と呼ばれた程ハリウッドで大人気だった女優で、D・W・グリフィスに認められて女優として開花しました。チャップリンとも親交があり、俳優ダグラス・フェアバンクスと結婚していた時期がありました。
 
また、上記4人でユナイテッド・アーティスツという映画会社を設立しています。チャップリンのページでも書きましたが、この会社はメトロ・ゴールドウィン・メイヤーに吸収されてはいますが今も残っており、2006年から2008年の間はトップにトム・クルーズが就任していました。
 
メアリー・ピックフォードは、小柄ながらとてもパワフルな女性で、初めて年100万ドルを稼いだ女優と言われています。
 
さらに「メアリー・ピックフォード・カンパニー」という自身のプロダクションを設立し、自分自身で自分の主演映画を製作した初めての女優でもあります。
 
もともとは子役として活躍していて、ニューヨークに来てからはブロードウェイの舞台にも出演していたようです。
 
今でいうところのダコタ・ファニングや芦田愛菜(あいだまな)ちゃんみたいな感じかな?(笑)
 
そしてなんといっても、メアリー・ピックフォードの一番の功績はエルンスト・ルビッチ監督を見出し、ドイツからハリウッドへ招いたということでしょう。ルビッチはビリー・ワイルダーの師匠でもあり、数々の名作を残してくれた天才監督です。
 
もちろんメアリー・ピックフォード自身も、ルビッチ監督作品「ロジタ」に出演しています。「ロジタ」は1924年度キネマ旬報「娯楽的に最も優れた映画」で第10位にランクインしたそうです。  
また「コケット」という映画では、アカデミー主演女優賞に輝きました。他にも「」「小米国人」「小公女」「青春の夢」「じゃじゃ馬ならし」などに出演しています。
 
ただ、探したんですが「コケット」はAmazonにも楽天にもDVD売ってないみたいですね・・・。ぽすれんやツタヤ・ディスカ、楽天レンタルにもおいてない・・・。なぜなんでしょうね?もはやBSなどで放送されるのを見るしかないか。。
 
そして、83歳の1975年にはアカデミー名誉賞を受賞。引退後もプロデューサーとして活躍するなど精力的な一生を送りました。
 
彼女が残した言葉で、「"failure" is not the falling down, but the staying down.」というのがあります。(「失敗というのは、転ぶことではなく、転んだまま起き上がらないことです」)こちらも名言として有名な言葉ですね。  
彼女の人気ぶりは、メアリー・ピックフォードというラムベースのカクテルがあったり、日本では作家の谷崎潤一郎が「痴人の愛」という小説で名前を取り上げていたりすることからも世界中で愛されていたことがわかります。
 
ちなみにチャップリンの自伝映画「チャーリー」の中でも、ちょこっと登場してます。もちろん本人ではなくピックフォード役の人が演じてますが。
 
生涯で3度結婚し、3度目の結婚は死ぬまで続いたようです。2度目の結婚がダグラス・フェアバンクスとだったのですが、こちらも離婚したとはいえ16年間も続いていたんですね。
 
メアリー・ピックフォードの写真は、Wikipediaに載ってる写真がかわいいです。(2014年4月現在)
 
あとはIMDbで何枚か見れます。チャップリンと一緒の写真やユナイテッド・アーティスツ設立時の4人の写真などもありますよ♪  
↓その他何枚かメアリー・ピックフォードの写真を探してみました♪

エルンスト・ルビッチのすべて

◆あのビリー・ワイルダーが生涯、敬愛し続けた天才監督エルンスト・ルビッチ  
エルンスト・ルビッチエルンスト・ルビッチ(Ernst Lubitsch:1892年1月28日-1947年11月30日)は、ドイツの映画監督ですが、あの年収1億円を女優として初めて稼いだと言われている“アメリカの恋人”ことメアリー・ピックフォードから招待を受けてハリウッドへ渡米。
 
以来、世界的人気を博した作品をいくつも生み出した天才中の天才です。
 
その影響力たるや、有名な映画監督ビリー・ワイルダーが師匠として生涯、尊敬し続けた程でワイルダーの仕事場の壁には「ルビッチならどうした?(How would Lubitsch have done it?)」という言葉が飾られていたそうです。実際にワイルダーはハリウッドでルビッチと一緒に仕事をしており、ルビッチ監督作品の脚本を担当しています。
 
ただ、この壁にかかっていたとされる言葉なんですが、色々と調べてみると「ルビッチならどうする?(How would Lubitsch do it?)」としている方もいてどちらが本当なのかよくわかりません(^^;まあ、ニュアンスは一緒だからいいけど。
 
余談ですが三谷幸喜さんはビリー・ワイルダーがまだ存命中にテレビ番組で直接会いに行ってまして、その際に「私ならこうする。ビリー・ワイルダー」と書いてもらい、それを壁に飾っているということです。
ちなみにルビッチの映画については、WOWOWで以前、何作か放送されているようです♪
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ビリー・ワイルダーのすべて

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チャップリン、キャプラ、ルビッチ&ワイルダー時代

大好きな映画監督TOP3を教えて下さいと言われたら、誰を挙げますか?
 
私は、チャールズ・チャップリン、 フランク・キャプラ、 エルンスト・ルビッチ、ビリー・ワイルダーの4人を挙げます。
 
TOP3なのに4人?と思われるかもしれませんが、迷いに迷った結果、ルビッチとワイルダーは師弟関係ということもありますので同率3位ということで、おおめに見て下さい<(_ _)>(笑)
 
古今東西、他にもたくさんの大好きな監督はいます。もちろん、日本の映画監督にだってお気に入りの監督はいます。
 
でも、映画の都、エンターテイメントの聖地と言えば、やはりアメリカ・ハリウッドで活躍してこそ本物だと思っていますし、ハリウッドの文化的ニオイが僕の好みに合っているんですね♪おおざっぱに言ってしまえば、娯楽的要素の強い文化かな☆
 
娯楽(エンタメ)色の強い映画はアメリカ、芸術性に富んだ映画はヨーロッパ、アニメは日本、こんな印象があります。
 
どれが良い悪いではなく、単純に相乗効果で、お互いが刺激し合いながら、ますます面白い作品がたくさん生まれてくれたら最高だなと思っています。
 
そして、そんな映画文化の中でも特にチャールズ・チャップリン、フランク・キャプラ、エルンスト・ルビッチ、ビリー・ワイルダー監督の4人は、エンタメの中心地ハリウッドから世界中に、すさまじい影響力を与えました。  
今世紀に至ってもなお多くの人から愛され続けています。
 
アメリカで何年か前にアメリカ映画協会(American Film Institute:以下AFI)から選ばれた「元気をくれる映画(100 Cheers)」でNO1に輝いたのはフランク・キャプラ監督が1946年に撮った「素晴らしき哉、人生!」でした。
 
また、ビリー・ワイルダー監督については、今なおワイルダーファンであることを明言している映画監督も多く、マリリン・モンローやジャック・レモン、オードリ・ヘプバーン、マレーネ・ディートリッヒ、シャーリー・マクレーンなど数々のスターとコンビを組み、娯楽映画と呼ばれる分野を徹底して楽しませてくれました。中でもマリリン・モンローを一躍大スターに育て上げた監督と言っても過言ではないでしょう。
 
そんなワイルダーが師と仰いでいたのがエルンスト・ルビッチ。ワイルダーは仕事場の壁に「ルビッチならどうした?(How would Lubitsch have done it)」という文字を飾っている程ルビッチを敬愛していたようです。ルビッチの映画は今観ても他の監督の作品では味わえないようなポカポカしたあたたかさであふれています。  
そして今なお、やはりリメイクされていますね。
 
チャップリンに至っては映画やコメディの代名詞ともいえ、今だに彼の伝記映画がつくられ、真似をするコメディアンが現れ、作曲した曲がカバーされ、そしてもちろん愛され続けている伝説的な人物です。彼の作品は今なお世界中の人に愛と勇気と夢を与えてくれています。
 
まさに、ハリウッド黄金期を盛り上げた歴史的な映画監督達と言えるでしょう。映画がなくならない限り忘れ去られることもない名作ばかりを残してくれた偉人達です。
 
そんな4人の監督ですが、さらにすごいのはこの4人が活躍した時代です。
 
なんと、ほぼ同時期に活躍しているんです!これはすごいことだと思います。初めて知った時にはすごくビックリしました。だって、僕の大好きな監督4人が同じ時代に生まれて活躍していたのですから!
 
1889年-1977年  チャーリー・チャップリン
1892年-1947年  エルンスト・ルビッチ
1897年-1991年  フランク・キャプラ
1906年-2002年  ビリー・ワイルダー
 
つまりチャップリンが45才の時、エルンスト・ルビッチは42才で、フランク・キャプラは37才で、ビリー・ワイルダーは28才だったということになります。
 
また面白いことに、4人ともハリウッドで活躍したにも関わらず、全員がアメリカ以外の生まれなんですね。
 
 
・チャップリンはイギリスはロンドンの生まれですが、アメリカの映画会社からスカウトされ渡米してきました。
 
・フランク・キャプラはイタリアはシチリア島生まれですが、小さい頃に家族と共にアメリカへ移住してきました。
 
・エルンスト・ルビッチはドイツ出身ですが、女優のメアリー・ピックフォードに招待されハリウッド入りしました。
 
・ビリー・ワイルダーはオーストリア生まれですが、戦争のためにアメリカへ亡命してきました。
 
 
そんな、言ってみれば外国人だった4人によって、アメリカのハリウッド黄金期が支えられることになるなんて面白いものですね。
 
せっかくなので4人の作品年表を作ってみました。  
(画像をクリックすると別ウィンドウで拡大します)
 
chaplin_capra_wilder
 
 
彼らの作品の特徴は、どれも人間の普遍的な感情を表現しているということです。
 
だからこそ、もう半世紀以上も前に製作された映画が今なお時代を超え、国籍を超えて多くの人の心に響き、癒してくれる映画、元気をくれる映画として愛され続けているのだと思います。
 
彼らの作品の中には、興行的に失敗した作品もありますが(例えば、なんと「素晴らしき哉、人生!」は公開当時は以外にも興行的に失敗しています)、その作品が何年も経った後で見直され、あるいはリメイクされたりもしている。やっぱり良いものは良いんですね。
 
国が変わろうが、時代が変わろうが、人間である以上、本質的なことは変わらずに時を超越して映画を通して心が通じ合えているのが、とっても嬉しいですね☆
 
極論かもしれませんが、例えばチャップリン映画(特にサイレント作品)を見て原始人だって感動できるんじゃないかと想像してみたりします(笑)
 
そんなわけで、僕は白黒(モノクロ)だろうが、3Dだろうが、劇場で観ようがネットで見ようが、あまりこだわっていません。古い作品か新作か、デジタルかアナログか、ネオレアリズモなのかアメリカン・ニューシネマなのか、そんなことはどうでもいいと感じています。
 
大事なのは物語で描かれている人間の心の部分から何かを感じとって楽しむということ。それこそが映画を観る醍醐味じゃないかなと考えているからです。
 
みなさんも、古い映画を観てみたり、今まで観た事がなかった国の映画を観るなど、ぜひ様々な映画作品に触れて観て下さいね。
 
僕的にはまずは、フランク・キャプラチャールズ・チャップリンエルンスト・ルビッチ、そしてビリー・ワイルダーをオススメします♪
 
彼らの映画こそが映画の元を作っていると言っても過言ではないくらい、多くの映画監督に影響を与えているからです。
 
第二次世界大戦という悲劇的な激動の時代の中で生まれた、人類の希望、エール、まさに天才達です。
 
 
フランク・キャプラの映画で特にオススメな5本+α

素晴らしき哉、人生!  ・「素晴らしき哉、人生!
  ・「スミス都へ行く
  ・「或る夜の出来事
  ・「群集
  ・「我が家の楽園
  ※キャプラの生涯を描いたドキュメンタリー番組
  ・「フランク・キャプラのアメリカン・ドリーム
 
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師弟関係な映画監督や親子関係な映画人達

ワイルダーならどうする?映画監督がある映画監督を慕い尊敬するというのはごく自然なことでしょう。
ある監督の作品を観て、感動し、自分も映画監督を志すようになるなんてエピソードはおそらく数え切れないくらいあると思います。  
そして、それは映画を観る際にも知っておくと役に立ちます。
 
というのも、例えばビリー・ワイルダーという監督の映画を観てお気に入りの1本と出逢ったとします。  
それからしばらくはワイルダー作品の映画を観ていけば楽しめますが、やがてはワイルダー作品をすべて観終わってしまいますよね。  
そこで今度はワイルダーが師匠として仰いでいたエルンスト・ルビッチ監督の作品を観てみると・・・必ずと言っていい程の高い確率であなたのお気に入りの1作とめぐり逢えるはずなんですね。  
だって、あなたが好きな監督が尊敬していた師匠の映画なんですから♪
 
こんなふうに、監督が尊敬していた監督や、師弟関係にあった映画人達のつながりを知れば知るほど、あなた好みの映画作品が見るかりやすくなり、より幅広い作品達と出会えるというわけです。
 
では、まずは一番有名な師弟関係と言えば、やはり今挙げたビリー・ワイルダーとエルンスト・ルビッチでしょう。ルビッチが師匠の方です。  
ルビッチはとても有名な監督なのですが、時代が古いからか、それとも何か違う理由からなのかわかりませんが、なぜか日本での認知度は0に近いです。よほどの映画ファンでもない限り、普通の人は名前を聞いたこともないというのがほとんどみたいです。
 
しかし、マリリン・モンローのことはいくら日本人でも知っているでしょう。そのマリリンとよく組んで一世を風靡した映画を作っていたのがビリー・ワイルダー監督です。  
「七年目の浮気」や「お熱いのがお好き」はかなり有名な映画ですし、「アパートの鍵貸します」などはアカデミー賞を受賞した作品です。  
そのビリー・ワイルダーの仕事部屋には「How would Lubitsch have done it?」というサインが飾られていたようです。日本訳するなら「ルビッチならどうする?」ですね。  
ワイルダーにとってルビッチはアイドルであり、かつ、メンターでした。実際にワイルダーは「青髭八人目の妻」や「ニノチカ」など有名なルビッチ監督の名作映画で脚本を担当して一緒に仕事をしています。  
そしてその言葉をもじって「ワイルダーならどうする?」という題名をつけられている有名な本があります。  
それは、キャメロン・クロウというこれまた有名なアメリカの現代の映画監督が憧れだったワイルダー監督への2年にもおよぶインタビュー本です。この邦題となっています。現代は単に「Conversations with Wilder」です。  
さらに余談ですが、日本の有名な映画監督の三谷幸喜さんもワイルダーが大好きでテレビ番組で実際にワイルダーへ逢いに行き「私ならこうする。ワイルダー」というサインをもらっていました☆三谷幸喜さんの映画「ザ・マジックアワー」のセットはワイルダー作品「あなただけ今晩は」の町並みをオマージュしているそうです。  
僕はワイルダーの映画を初めて観て、感激し、その後ルビッチを知りルビッチの映画を観てさらに感激しました。ワイルダー作品が気に入った人ならきっとルビッチ映画もお気に入りの1本になる可能性は高いと思いますよ♪
 
ちなみに、そんなドイツの映画監督ルビッチをハリウッドに招待した女優は、「アメリカの恋人」と歌われ女性で初のドル箱スターとなったメアリー・ピックフォードです。彼女は後にチャップリンらとユナイテッド・アーティスツという映画会社を設立する人物です。  
後にメアリー・ピックフォードと結婚するダグラス・フェアバンクスと彼女の2人にも実はメンターがいて、それが「国民の創生」などを作り出し、映画の父と呼ばれていたD・W・グリフィスという映画監督です。  
チャップリンが好きなら、メアリー・ピックフォードやダグラス・フェアバンクスらの出演している映画やグリフィス監督の作品を観ても楽しいかもしれませんね♪
 
話をぐっと現代に戻してみましょうか。最近ではよく聞くコンビとしては俳優のレオナルド・ディカプリオと映画監督マーティン・スコセッシのコンビですね。マーティン・スコセッシ監督は「タクシードライバー」「レイジング・ブル」で有名な監督で昔はよくロバート・デ・ニーロと組んでいました。  
最近は「ギャング・オブ・ニューヨーク」「アビエイター」「ディパーテッド」「シャッター・アイランド」でディカプリオを主演にして映画を作っています。ちょっと暴力的な描写が多いので僕個人としてはあまり好きな監督ではありませんが、ディカプリオが好きなので一応ほぼ見ています(笑)ディカプリによるとスコセッシ監督からはいつも撮影前に参考になる古典映画を薦めてもらって観ているので勉強になるとのことです。  
アイドル的な存在から、演技派・実力派の俳優として認めてもらいたいと思っているディカプリオが組むにはたしかにもってこいの監督と言えますね。
 
スコセッシ監督と親交のある有名監督としてはスティーブン・スピルバーグが挙げられますが、スピルバーグは黒澤明監督を大変評価していて、一緒に映画作品「夢」を制作したりもしています。ちなみに、最も影響を受けたのはウォルト・ディズニーだと公言しています。  
ということは、スピルバーグ監督作品が好きな方は黒澤明監督作品や、ディズニー作品も観て見るとまた違った発見があるかもしれませんね☆  
こんな風に監督同士、俳優と監督のコンビなどを観ていくとかなり好みの幅が広がります。さらには映画史について学べるばかりか、作中に隠された監督のちょっとした遊び心というかオマージュのようなものまで発見できるようになり、より映画を楽しめます。どうぞ、ご自分のお気に入りの1本から枝葉を広げていってみてください♪
 
さて、今度は親子そろって映画人という方達の話をしましょう。
 
ナショナル・トレジャー父親が映画スターでその子供も映画人ということはよくある話です。僕としては結構親子共演を見たりするが好きだったりしますし、何か血筋のようなものを感じられて結構肯定派なのですが、親がスターだと子供は結構苦労するでしょうね。常に比べられたり、コネを批判されたりするでしょうから。  
ちなみに、日本でも有名な俳優親子がいますね。三国連太郎さんと佐藤浩一さん親子を知った時はビックリしたものです(笑)。ハリウッドですぐに思いつくのはドリューバリモアという有名な女優が代々のハリウッド俳優一家だということです。祖父はジョン・バリモア、大伯父はライオネル・バリモアという大スターの家系に生まれています。  
また、ニコラス・ケイジという俳優も叔父に映画監督のフランシス・フォード・コッポラ、いとこにソフィア・コッポラがいたりします。あとドラマや映画で親子共演しているシーンをよく見かけるのは、チャーリー・シーンとマーティン・シーン親子ですね。彼らは本当によく共演しています(笑)映画「ウォール・ストリート」やドラマ「スピン・シティ」等で観れますのでぜひご覧になってみて下さい。どちらもオススメ作品です☆
 
また、あまり仲のよくなかった、というかほとんど絶縁状態だった親子が最近和解したなんてニュースもあって、それがブラピのパートナー女優アンジェリーナ・ジョリーと父親のジョン・ヴォイトという俳優です。また、ケイト・ハドソンという有名なロマコメ女優の母親も女優で女優ゴールディ・ホーンという有名なスターでした。ごく最近ではウィル・スミスの息子も映画デビューを飾っていたりしますね。「幸せのちから」では親子役で共演していました。
 
親子ではないですが、遠縁にあたるということで面白いのは女優のリース・ウィザースプーンはアメリカ独立宣言署名者ジョン・ウィザースプーンの子孫にあたるそうですし、なんとあのトム・ハンクスはエイブラハム・リンカーンと遠縁だそうです(リンカーンの母親ナンシー・ハンクスの曾祖父の兄弟がトム・ハンクスの先祖で8代前)。
 
こういうつながりから期待するのは、親子共演や豪華なキャストの実現です。普段はありえないような額のギャラを払わないと実現しないような顔ぶれが親子同士だからとか、友情出演などの形で実現するのは映画ファンとしてはたまらなく嬉しいですね☆  
 
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